[2016.04.12]
2月半ばの沖縄視察2日目。
ヘリパッド建設反対の座り込みをしている東村・高江に行き、伊佐真次村議に案内していただきました。
最初に見たのはこれ。
見えますか?電線につけられた丸い形状の物。
これは、米軍機があまりにも低空飛行をするために、電線に引っかからないように取り付けているとのこと。
こんなに低い位置を飛ぶんですから、騒音や突風などの衝撃はどれ程かと思います。
下の写真は、お昼ご飯をいただいたお店の裏手。家の2階程の高さのベランダから後ろ手に広がる谷間を見渡し、説明を聞いているところです。
後ろの谷間の下から米軍ヘリが上がって飛んでいくこともあるそうで、それ程の低空飛行だということ。
写真には写っていませんが、左手にはお店のある建物があり、その向こうは道路。そしてその道路を挟んだ向こう側は米軍の北部訓練場とのことでした。道路と訓練場の境にはフェンスも何もありません。人殺しの訓練をする一帯と村民が生活を営んでいる地域が境なく存在し、米軍機による騒音や振動、時には訓練中の迷彩服姿の米軍が民家に入ってくるなどの事件が起こっているのです。
自然が多いこの地域に移住する若い世代も多いそうですが、ここに居を構え暮らすことを想像してみると、いつ起こるかわからない様々な危険にいつも緊張しなければいけない、そのストレスの高さに愕然とします。
でも、「ずっと住んでいたらそうした意識が薄れていく」というお話に考えさせられました。
やはり、米軍基地をなくしていくことでしか、住民が安心して暮らすための根本的解決はないと思いました。
ヘリパッド建設阻止の座り込みをしているテント2か所を訪問。
建設工事現場に運搬車両が入ることを止めながらたたかっている現場で、ヘリパッド建設の全体像やたたかいに立ち上がった思いなどのお話を聞きしました。
自然深い現場では、ハブがテントの中にないって来たり、寝泊りしている車から出ようとすると足元にいたりするそうで、噛まれたりしないように注意もしながらの座り込み行動。頭が下がります。
自然豊かな「やんばる」には、世界的にも貴重な固有種がたくさん生息しており、そうした自然を守るためにも、自然を壊すヘリパッド建設は認められません。実際にその「やんばるの森」を少し案内してもらい、動植物のお話を聞き、この「やんばる」の自然を生かした地域経済に転換していくことが発展への道だという伊佐村議のお話を噛みしめました。