わたなべ結 日本共産党

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街頭演説 終戦記念の日演説(8月15日)

[2017.08.15]

 
本日8月15日、72年目の終戦の日を迎えました。「もう二度と戦争はしない・させない」。この不戦の決意をあたらに、先の戦争で亡くなられたすべての方々に、まず初めに、心からの哀悼の意を表します。
 

72年前の戦争で、日本軍国主義は侵略と植民地支配を推し進め、韓国、中国をはじめとするアジアの国々で2000万人以上もの命を奪いました。そして、日本国内では、地上戦が行われた沖縄や、広島、長崎に落とされた原爆によって310万人以上もの命を失いました。一言で、2000万人、310万人といっても、当たり前ですが、その一人ひとりに人生があり、家族があり、恋人や友達もいたでしょう。失ってよかった命なんて一つもなかったはずです。
 

しかし、戦争当時、多くの人々が「お国のために死ぬのが当たり前」と思わされ、殺し殺され、また食べるものがなく、餓死していきました。
この軍国主義を精神的に支えたのが、今年、森友学園の問題で注目された、あの「教育勅語」です。「いざという時にはお国のために命をすてろ」。そう教え込んだ教育勅語をいまこの時代に幼稚園児たちに暗唱させていた。そんな学校法人の教育を、安倍首相夫妻は「すばらしい」と持ち上げ、さらに、安倍内閣は学校教育の教材として教育勅語を使うことも容認するような閣議決定までやりました。多大な犠牲を生み出した日本の軍国主義戦争への認識が問われる重大問題であり、決して許されるものではありません。
 

こうした認識の安倍政権が、秘密保護法をつくり、安保法制=戦争法、そして共謀罪まで強行し、今度は平和憲法9条にも手をつけ、自衛隊の存在を書き込むことで、「戦力はもたない」「武力は行使しない」とした9条第2項を骨抜きにし、日本が海外で無制限に武力行使できる道をつくろうとしています。
 

いま私たちが手にしている日本国憲法、とりわけ9条は、先の戦争での痛苦の経験のうえにたち、「もう二度と同じ経験は繰り返さない」と、その決意のうえにつくられました。だからこそ日本政府には、この憲法をまもり生かし、憲法前文にうたわれているように、「政府の行為によって再び戦争の惨禍がおこらないようにする」ための、最大の努力を行い続ける、その責任があるのです。この責任を果たす政府こそ、ご一緒につくっていこうじゃありませんか。そのためにも、きたる総選挙で、憲法壊す安倍政権=自民、公明と維新に退場の審判をくだそうじゃありませんか。
 

地球上のどこにも、第二の被爆国をつくってはならない。戦争は二度としてはならない。先の戦争に命をかけて反対を貫いた政党の一員として、日本共産党の私、わたなべ結、引き続き、草の根から声を上げ続ける決意を申し上げて終戦の日にあたっての訴えとします。